前編では、私の根っこになるような、幼少期の出来事を中心にお伝えしました。
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中編では、その後の私の学びを。
後編では、より具体的にライフオーガナイザー®︎を目指すに至った理由をお伝えできたらと思います。
「舞台」というキーワードが見つかってからというもの、目指したい自分と、それに向かうための目標が次々と決まっていった私。
「美大に進学する」といっても、その向かい方は様々。私の中で決めたポイントはこれ。
↓↓
・関東の大学であること
→最先端は東京に集まるだろうから
・美術しかない大学には行かない
→美術と関係のないところで生活している人たちにこそ、美術を届けたいと思ったから
・舞台=空間について学べること
→結果、舞台美術や空間デザインではなく、彫刻を学ぶことになった(ここでも遠回り)
…ということで、私は東海大学教養学部美術学課程にて、彫刻を専攻することとなる。
在学中、舞台美術の仕事に携わらせてもらったり、部活の写真を通じて数々の展示会を経験したり、クレーンやチェーンソーを振り回して自分よりうんと大きな彫刻を作ったり…と、それはそれは楽しい学びの毎日を過ごす中で、中学一年生の時に見た「夢」とじっくり向き合っていきます。
そもそも、どうして舞台なのか、あの時、何を感じたのか。自分にあれこれ聞いていくと…
「舞台を見ると、劇場に行くと、元気になる。元気のなかった人も、劇場に足を運び、あの空間に身を置くことで、帰るころには笑顔になっている。」これが、私が舞台に身を置いて感じた思いだったと気づきます。
「空間は人を元気にする力がある」
これを確かめるかのように、舞台美術の仕事を手伝う中で、舞台という空間のイベント性(その場に行くからこそ感じられる特別な高揚感)はとても大きいと感じたのですが、それ以上に私は、舞台に、劇場に、わざわざ行かねばならないことにジワジワと疑問を感じてきました。
移動ができる舞台…と考えて、テントで行われる舞台の装置を手伝いに行ったりもしました。が、なぜか晴れないこのモヤモヤ感。
あれ、舞台を観にいく人って、実は結構限られた人なんじゃないの…?と薄々感じ始めます。
もっと多くの人に、日々を送る中で、当たり前にリセットする空間が必要なんじゃないか…
舞台でしか得られないと思っていた、あの高揚感や自分を取り戻す感覚。それは、自邸に彫刻を置いたり、写真を飾ったりする事で、その空間に力を持たせれば叶えられるのではないか…
疲れ知らずの若さを持った、狭い狭い世界の中での経験しかない私には、ここまでたどり着くだけで、学生が終わってしまいました。
学び足りない私は、大学院への進学も考えましたが、彫刻家になりたいわけでもないし…と、「土」の勉強をしながらお給料をもらえるところを探し、運良くINAXライブミュージアム「土・どろんこ館」のワークショップ講師として働き始めます。
そこで、やっと気付くのです。
「あぁ、“家”でいいんだ」ということに。
長くなるのでこの辺で。
また後編に続きます。
There’s no place like home.
さぁ、おうちに帰りましょ。
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